農業法人の業種別給料ベースと転職時に給与UPする方法5選【異業種転職】

どうも!ぶたちゅうです!

「農業に興味あるなー」「やってみたいなー」と思ったとき、
実際にそこに関わるにはいくつかの方法があります。

独立や学校へ行く、という選択肢もありますが、
まず大多数の方が考えるのは『農業法人への就職』ではないでしょうか。

僕もそう考え、それを実行に移したんですが、
農業法人に就職といっても、色々種類があるのでかなーり迷いました。

なので同じ様な悩みを持つ方に自分が転職の準備段階として調査した、
農業法人の業種別給料と特徴について纏めます。

具体的にはこんな悩みを持つ方の参考になればと。

「農業に興味があるが、どの業種を選んだらいいかわかんないからまず知りたい
「農業系に転職したいがどの業種をえらぶべきかヒントがほしい

給料が高い業種がどこか知りたい」

また、未経験業種への転職時には給料が下がってしまう場合が多いですが、
僕は転職時に嫁も子供もいたので給料を下げるわけにはいきませんでした。

そこで勉強して実施し、成功を収めた【農業法人に転職しても給料を減らさない具体的方法】も紹介しますので、
是非最後までご覧ください!

目次

・農業法人4業種の業種別給与と特徴
 ①耕種農業
 ②観光農園
 ③各種メーカー
 ④畜産業

・農業法人への転職時に給与を上げる方法

農業法人4業種の業種別給与と特徴

まずは代表的な4業種とそれぞれの給与や特徴を紹介していきます。
全体像をざっくりと掴んで必要に応じて個人で調査を進めていく形をオススメするので、
大きな区分でひとまず紹介しますね。

まずは結論から…

  • 結論:
    多少は業種による影響もあるが、大半は勤務時間と給与の金額で比例している。
    なので必要な給与額と捻出できる勤務時間の天秤で考えるべき!

いきなり記事の根幹を揺るがす結論になってしまいましたが、
ぶっちゃけ業種によって云々、というよりは、
休日の取得日数によってきまると考えたほうがいいです。

休日の多い少ないも業種によって多少偏りはありますが、
同業種内でも法人によって勤務日数に差はありますし、
農家によっては週6勤務~週4勤務まで選択ができ、それによって月給額が決まるところもあります。

なので欲しい休みの日数と必要な給与の金額をしっかり考えてみて、
それから絞り込んでいく形をオススメします。

とは言え、コレで終わってはイメージが湧かないと思うので、
各業種の具体的な平均給与額と休みの日数を記載していきます。

耕種農業

品種によって大きく差があります。
土日祝休み、年間休日日数が120日程度なら月給として17,8万前後、
逆に月に6~8日の休み(=年間休日日数80日程度)なら20万前後が目安になってきます。

特徴としては、長期的に育成計画を立てて業務にあたる必要があるので、
比較的休みが固定されている場合が多いです。(毎週土日休み、など)

但し、季節に合わせて繁閑がはっきりしているので、
繁忙期は週1休み、閑散期に週休2日以上、と調整されている場合もあります。
単純に日数だけで比較すると自分の求めているイメージと乖離する可能性があるので、その点は注意しましょう。

観光農園

金額としては若干安めな求人が多く、休日日数80日程度19万前後という法人が目立ちます。
どこの業界も共通ですが給与以外の「好き」という理由で人が集まる業種は、やはり安い傾向があります。
※美容院やアニメ業界、保育士など。

観光農園はお客さんとの触れ合いもあり、経済優先の栽培や育成とは少し毛色が違います。
その点から希望する人は多いので、給与面はそれを反映したものになっているようです。

休日のスパンとしては業種にもよりますが、土日は来園者が多い為、
平日休みになる傾向が多いです。

メーカー

メーカーと一括りにしましたが、具体的には「農作業機メーカー」「農作物販売営業」
「飼料メーカー」「薬品メーカー」など、非常に多数の種類があります。

いわゆる”普通の会社”的な側面が強いので、農業界としては若干高めな給与水準になります。

休日120日程度の法人が多く、給与としては22万前後
休みの形態は配属部署にもよりますが、
こちらも”普通の会社”らしく土日休みが多いです。

畜産業

他業種と比較すると休みが少ない分、給与が高めです。
休日は80日程度20万前後
鶏→豚→牛の順で休みが少なくなり、反比例して給与が多くなります。

こうなる理由として、機械化、省力化の進み具合と販売単価が挙げられます。

鶏は既に機械化、システム化が進んでいる部分が多く、
少人数で非常に多くの鶏を管理できますが、卵や肉の単価は非常に安いです。

逆に牛はまだ機械化されきっているとは言えず、
人力で対応すべきこと多いことが多いですが、1頭数百万で販売できる事もあります。

この差がそのまま休日日数と給与の差に表れています。

おまけ

余談ですが、業種よりも土地によって大きくかわります。
もし勤務地にこだわりがないならば全国規模で探してみるのも手です。

具体的には四国で耕種農業をやる場合、休日日数が100日程度ならば16万前後ですが、
関東ならば同じ条件で20万前後の支給はあります。

当然生活コストもありますが、そこまで含めて考えてみると選択肢が広がりますね。

農業法人への転職時に給与を上げる方法

こちらも結論から述べますと、
ぶっちゃけ、農業界”ならでは”というテクニックはありません

たろうさん
たろうさん

マジで?もうちょい何かないの?

という言葉が聞こえてきそうですが…  無いんですよ。

シンプルに考えると「未経験業界への転職」という面では一般的な転職でも農業界でも同じなので、
使えるテクニックとしても同様のものになってきます。

ということでテクニックを纏めますが、一般論だけではイメージが湧かないと思うので、
具体的な実例を交えて記載していきますね。

記載する内容はこんな感じです。

  • スキルを棚卸して、適正に交渉する
  • 売りやすい業界を選ぶ
  • 作業者ではなく管理者になる
  • 週末農業で経験者になってから転職する
  • 転職してから副業する

スキルを棚卸して、適正に交渉する

ものすごく正統派な話ですが、自身のスキルを棚卸して、
その会社で活躍できる部分をアピールしましょう。

その際、具体的にどこの部署でどう活躍できるのかをアピールできれば尚good!
面接官に、あなたが活躍している姿を想像させられれば勝ちです!
想像しやすいようにできるだけ具体的にアピールして、想像力を刺激してあげましょう。

ベストセラーにもなった書籍「転職と副業のかけ算」にも記載がありましたが、
要するに、転職で給与をアップさせるために大事なのは下記どちらかです。

  • 職種は同じで業界を変える。
  • 業界は同じで職種を変える。

例えば、車業界で精密な機械作業を得意としていた人は、
港湾業界で同じ職種にいっても活躍できますよね?

逆に車業界の現場で学んだ知識があれば、
管理部門に転職しても現場の細やかな状況を理解して判断ができます。

もう少し具体例を記載します。
この記事を読んでいただいている方は殆どが未経験から農業界へ転職だと思うので、
前者のパターンで説明しますね。

  1. 製造業の財務部門で勤務経験があるので、農業法人でもコスト管理や売上最大化で活躍できる。
  2. 飲食店でマネージャー経験があるので、農業法人でも人材マネジメントや人材採用部門で活躍できる。
  3. 車関係で営業経験があるので、農業法人でも作物の販売ルート開拓や、肥料購入値段の最適化ができる。

ちなみに、僕の場合も実例として記載しておきます。
僕は複数のスキルがあったので、実例を交えてこんな形で想像させました。

  1. IT系業界で10年以上の勤務実績→IT知識が豊富な為、IT化を推進し、業務の効率化が可能
  2. 拠点長としての管理経験→財務面の管理をはじめ、数字やデータ分析による利益最大化が可能
  3. 300名規模の部下を抱えていた経験→評価制度をはじめとする人材マネジメントに関する情報提供が可能

どうでしょう?イメージ湧いてきましたか?

「私には特別なスキルはないし。。。。」と思うあなた、
大丈夫!ゆっくり考えてみてください。
丁寧に仕事をしていた、とか、コミュ力には自信がある、とかありませんか?

振り返れば絶対に生かせるスキルはあります。
特に元々の業界では当たり前でも新しい業界では活躍できるスキルなんてザラにあります。

現に、僕のITスキルはIT業界では中の下程度ですが、
現在は無双状態です。もはや異世界転生でチートスキルなレベルです。

なのでゆっくり自身を振り返り、自信をもってスキルをアピールしましょう!

売りやすい業界を選ぶ

最初の話にも関連しますが、自分のスキルが売りやすい業界(職種)を選びましょう。

管理者スキルがあるのに、従業員が2名の農場では発揮できないですよね?

また自分の話で恐縮ですが、僕の場合は上記スキルがあるので、
養豚場として成長途中であり、IT化を積極的に進めたいが、
どう進めたらいいかわからないという会社に狙いをつけました。

とはいえ、自分のスキルがどこに売れるかわからない場合もあると思います。
そんなときは法人規模にも注目してみましょう。
大企業では当たり前でも中小企業には想像もできない事や、逆パターンもあります。
異世界転生でチートスキルです。(2回目)

なのでじっくりと自分のスキルを見比べつつ、
適切に自分を買ってくれそうな場所に狙いを定めていきましょう。

作業者ではなく、管理者になる(目指す)

乱暴に言ってしまうと、農業に限らず、大半の仕事において作業自体は簡単な場合が多いです。
そこで、自分が如何に現場の作業者レベルでは終わらず、
管理者的な側面をもっているかをアピールしましょう。

管理者といっても何十人も部下を管理する必要はありません。
自分と自分の手が届く部分だけしっかり管理できる事をアピールできればOKです。

順序立てて作業を組み立て、自発的に行動し、
自ら反省して改善ができる。

これは仕事をするうえで必要ですが、十分にできている人は意外と少ないスキルです。

日々の業務の忙しさや気怠さに負けてし、作業者レベルに従事してしまう場合が多いので、
管理者を目指してしっかりアピールしましょう!

当然口だけではダメですよ~。

週末農業をして、経験者になってから転職

もういっそ、週末で農業を始めてしまいましょう!

未経験だから自身を買い叩かれるので、経験者になってしまえばこの問題はクリアです。
また、自分にその仕事があっているかを先に確認できる点でもオススメです。

例えば、こんな方法があります。

  1. 休日のみのアルバイトをやってみる
  2. 自身で野菜を育てて、マルシェで小規模に売ってみる
  3. 自身で果物を育てて、SNSで販売をしてみる。(メルカリでも売ってます)

ただ、その期間は平日に本業、休日に副業、となるので、時間配分が圧倒的にしんどいと思います…
家族の理解や相当の覚悟がない場合は途中で力尽きるので、
気合いを入れてやりましょう!

事前に体験できるのは大きなアドバンテージなので、覚悟さえあれば是非オススメです。

転職してから副業をする

これだけ、パターンが違います。

どうしてもその会社で働きたいが給与が割りに合わない場合、
まずは率直にそれを伝えて給与UPを交渉しましょう。
それでもダメな場合、転職してから副業で稼ぎましょう!

副業で稼げるようになれば、「会社に囚われない」という大きなメリットがありますし、
その会社に限らず活用できるため、習得して絶対に間違いない技術です。

今までの経験を生かした副業が一番楽に始められますが、
セドリなどは適切に努力さえすれば誰でも稼げます。

この部分は僕が簡単に解説するより専門のブログなどがあるので、
そちらをどうぞ。

僕はこちらがオススメです。

とはいえ、これも先程と同じく時間の制約があるので体力的にはきついのに加え、
自分にできるのかなぁ、という心配はあると思います。

でも副業で最重要な事は行動するか、しないかです。

なので失敗する前から心配しすぎず、
自分にできることからちょっとずつやり始めましょう!

まとめ

如何でしたでしょうか?

今回は

  • 各法人の給与と勤務形態の特色
  • 転職するときに給与を上げる方法

をお送りしました。

農業界への転職へ少しでもヒントになれば嬉しいです!

人は想像しない事は成し遂げられません。
逆に、想像できれば成功したも同然です!

どんな働きかたをしたいか、どこで働きたいか、
そしてその中で活躍してよい人生にしていくため、
自分のスキルとやりたいことをしっかり考えて、行動していきましょう!

今日も最後までよんでいただき、
ありがとうございました!

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