養豚農家が取り入れるべきIT / IoT技術3選

どうも!IT業界から養豚業へ転職し、毎日楽しく勤務中なぶたちゅうです。

数年前からDXだのIT化だのAIだの、
どこの業界でも言われていますね。

当然、農業や養豚でもITやIoT技術の波は押し寄せています。

そこで今回は私の得意分野であるITと、
現職の養豚を組み合わせて養豚農家で取り入れるべきIT/IoT技術を説明
します!

「え?AI?畜産でAIと言えば人工授精(Artificial Insemination)の事でしょ」と思っているそこのあなた!
あなたに向けての記事です。

こんな風に考えている方にオススメです。

  • IT / IoTって要するになんなんだろう?
  • 取り入れるとどんな良い事があるのかなぁ?
  • 全然知識がなくて使えるか不安なんだけど…

IT業界から養豚業へ転職し、現職でIT化の推進を進めている私が、
IT/IoTの基礎から養豚で取り入れる具体的技術までを簡単にわかりやすく纏めるので、
是非是非お楽しみください!

今回の記事を読めば、こんなことが理解できます。

  • IT / IoTの意味が理解できる。
  • 自社に必要なIoT技術が判断できるようになる。
  • 知識がなくても大丈夫な理由がわかる。

今回の記事では物足りなく、
「基礎知識は既にあり、実際に技術導入を考えている。
 どんなサービスがあるか、どんな会社が作っているかを知りたい」
という方はこちらの記事をご覧くださいませ!

養豚にICT/IoT技術を導入するなら選ぶべき5社とそのサービス

それでは本編に行ってみましょう!

養豚農家が取り入れるべきIT/IoT技術3選

結論から言えば、この3つを取り入れる事で、
豚の管理の効率化ができる為、結果として利益の最大化ができます。

  • 温度/湿度管理
  • 餌/水管理
  • 体重管理

それぞれの要素を掘り下げてみると、
その理由がわかると思いますので、順に説明していきますね。

温度/湿度管理

豚が快適に過ごすために温度と湿度は超重要です。
適切な飼育をする上で気を配るべき順番は、空気>水>飼料 だと言われる程です。

これらを快適な数値に保つ事で、
死亡率の低減、分娩率の向上、受胎率の向上など、
特に繁殖部門の成績向上が期待
できます。

IT/IoT技術を導入することで必要な管理が数値で表示されるので、
勘や経験というふわっとしたものに頼らず、新人でも高レベルの管理が行えます。

餌/水管理

豚がどれだけ早く成長するかに関わってきます。

一日増体重の増加、出荷日齢の短縮、豚舎回転率の上昇、など、
主に肥育部門の成績向上が期待
できます。

早く育てばそれだけエサ代も手間も削減できて、次の豚の育成にとりかかれますからね。

どの豚房がどれだけエサを食べているか、水を飲んでいるかなどの監視や、
日齢や体重に合わせたエサの切り替えタイミングを見える化することで、
属人化した経験依存の管理から、だれでも同じような管理が行えるようになります。

体重管理

利益の最大化に最も関わるのが体重管理です。

いつ、どの体重で出荷すべきかを確実に管理することで、売上の最大化が狙えます。

目視での体重管理、出荷タイミングの調整には非常に長い経験が必要になりますし、
出荷者の体調などによってもバラつきがでてしまいます。

たった1kgの差で単価が変わってしまう事もあるため、
技術の力を借りる事は経営上で大きなプラスになります。

以上の3点を抑えれば、繁殖部門肥育部門、そしてキャッシュフローという、
農場の根幹に関わる三本柱を管理することができます。

なので、どこから手を付けるべきか思案している農場さんは、
まずここから導入することをおススメします!

ITとIoTとDXの違いを3行ずつで説明

ちょっと順番が前後しますが、
これらの違いがわかりますでしょうか?

あなた
あなた

ぶたちゅう~!横文字並べないでよ~、もう辛いよ~!

そんな声が聞こえてきますが、大丈夫です!
シンプルにそれぞれ3行ずつで説明します。

【 IT 】

インフォメーション(情報)をやりとりするテクノロジー(技術)の略語。

「どうやってやりとりする?」という技術の話なので、

養豚で言えば、紙でのFAXからメールになるがIT化。

【 IoT 】

インターネット オブ シングス(“物”の”インターネット”) の略語。

色んな機材や備品がインターネットに繋がる事なので、

養豚で言えば、豚舎の温度変化がセンサーを通じてインターネット上で見えようになる

【 DX 】

デジタルトランスフォーメーションの略語。

デジタル技術で今まで仕事のやり方やビジネスモデルが変わる事なので、

養豚で言えば、小規模農場でもインターネット通販を使って直売のみで経営を行える、など。

どうでしょう?なんとなく理解できたでしょうか?

DXだけもうイメージが湧きづらいと思うので少し補足しますね。
例えば、既に一般的になったDX事例としてこんなのがあります。

【 車産業のDX 】
今まで:自分で所有する時代

DX後:キーレスやGPS、インターネット上でのやり取りの発達により、
どこでもだれとでもシェアできるようになり、カーシェアビジネスが隆盛。

【 飲食店のDX 】

今まで:出前をする場合は従業員を雇う必要があった時代

DX後:インターネット上で「近くにいるの誰か」に依頼する仕組みの発達により、

小規模店舗でも気軽に出前サービスができるように。 (UberEatsや出前館など)

DXと言うと大層に聞こえますが、既に市民権を得て、
皆も活用しているサービスも当たり前にあります。

IoT技術導入を進めることのメリット3つ

本記事ではIT/IoT/DXの中で、特にITとIoT技術について説明していきます。

ですが、その前に大きな声で言いたい事があります。

ぶたちゅう
ぶたちゅう

IT技術は味方だよ!

僕の働いている農場でも、経験豊富な人ほど、IT技術に対して懐疑的ですが、
IT技術は今までの仕事を奪うのではなく、
今まであった非効率な仕事を奪って本業に集中させてくれる
物です。

例えば、朝昼夕に豚舎の温度チェックをする事に意味はなく、
その温度変化を分析して豚が健康に育つようにすることに意味があるはずです。

IT技術は「温度チェックから分析して提案」の工程をあなたの代わりにやります。
なのであなたはその提案を受け入れるか検討し、実行するだけで良くなるのです!

異業種から転職してきたからこそ強く感じている事なので、
IoT技術に対する向き合い方を変えてみると、新しい世界が見えるかも知れません。

ということで前置きが長くなりましたがメリット3つを纏めていきます。

圧倒的な作業時間の節約

導入後、慣れるまでに時間がかかる事は事実ですが、
今後の長い時間を考えれば圧倒的にメリットが大きく、人件費が削減できます。
アフター5で豚肉パーティーです。

IT化と言うと大きく変革をする事かと思いますが、実は小さな事からで十分なんです。
少しずつ取り入れて積み重なれば、大きな成果になって返ってきますから。

1つ、具体的に記載しますね。

やるべき作業:母豚を分娩舎に移動する際、種付けや過去の分娩記録を紙媒体に纏めて野帳にする。

状況:データの蓄積自体はしていたが、集計と活用が人力だった。

所要時間:毎週20~30分

これを僕がシステムを作成することにより、ボタン1つで集計、出力が可能になり、
毎週20分かかっていた作業が毎週2分に短縮されました。

システムの作成と使う人たちへの説明に4時間程度はかかっていますが、
毎週18分短縮できているので、トータルで4か月余り経てば人件費は相殺。
その後はメリットしかない
状況です。

どうでしょう?毎週18分だとたいしたことないように思えますが、
似たようなことを10回やれば、毎週3時間の節約ができるんです。

小規模な事例なのでこれくらいですが、もっと大規模に導入すれば当然リターンも大きくなります。

経営指標や成績の見える化

IT/IoT化は見える化とほぼ同義です。
データとして取り扱う以上、曖昧な表現ではなく、数値として記録される事が大半です。

従って、経営方針や飼養方針を検討する際に根拠のある味方になり、
やるべき内容や方針に説得力
が与えられます。

それに、数字は他者、特に新人への伝達や指示に圧倒的なメリットがあります。

これも僕の実例を交えて紹介します。

今までは

先輩
先輩

乾燥してきたら通路に水を撒いておいてねー

ぶたちゅう
ぶたちゅう

はい!
(乾燥してきたらってどんなくらいだ?まだ大丈夫なのか?)

だった作業指示が

先輩
先輩

湿度センサーが50%以下になったら水撒いてねー

ぶたちゅう
ぶたちゅう

はい!(このメーターが50%以下になったら撒くんやな!)

に変わりました。

どちらが認識齟齬が少ないかは一目瞭然ですよね。

実感として、僕が入社後に教えられる内容は経験による体感が大半で、
数値として伝えられる要素はほぼありませんでした。

伝達内容を数値化することは、教育面だけではなく、
引継ぎ時の認識齟齬を防ぎ、適切な管理で豚のストレスを抑える上でも有利に働きます。

データ活用による改善速度向上

データ分析や分析内容を使った改善を行う場合、圧倒的にデータに優位性があります。
紙媒体の場合、データが蓄積されていても解析と改善を行う事が非常に難しいです。

例えば、気温と受胎率の関係であったり、特定の雄の精子と生存産子数との関係であったり、
これらを取りまとめて分析するにはIT化が必須といっても良いです。

気温の記録、受胎率の記録、といった単体の記録から相関関係を分析することは困難です。
特に物量が多くなると、紙の場合は見比べて比較するだけで一苦労です。

しかし、データ化してしまえば、要素の分析や数年間の比較、推移の比較なと、
様々な角度からの分析が容易
にできるため、改善手法が打ち出しやすくなります。

知識がなくてもIT技術が活用できる理由

ここまで読んだ中で、こう思っている方はいませんか?

あなた
あなた

メリットはわかったんだけど、やっぱりIT化ってよくわかんないし難しそうなんだよなぁ…

大丈夫です!安心してください!
大丈夫な理由を説明しますね。

昨今はスマート農業、スマート養豚という言葉も誕生し、
農業×IT技術が全面に押し出されていますが、実情としては最新技術には明るくない農家の方が多いです。

それでも技術の導入と導入による効率化ができる理由としては、
養豚業界にIoT技術を持ち込もうとしている会社は、
農家が最新技術に明るくないという点をちゃんと理解しているからです。

初めから、詳しくない未経験者に向けて技術を開発しているので、
こういった事が意識されています。

  • わかりやすくシンプルな見た目
  • 直観的に操作できる仕組み
  • 導入から運用までの丁寧な説明サービス

と言っても具体例がないとイメージがわかないと思うので、
例として『コーンテックさんのサービス説明がもしIT業界だったら…』を書いてみますね。

【例1】

原文:

豚の体調管理に不可欠な豚舎内の温度管理をセンサーで行える

 

IT業界だったら…:

ターゲットの体調をマネジメントするには温度測定をマストで行う必要があり、

それをセンサーでオートメーション化するソリューションを提供します。

【例2】

原文:

豚に異常が生じた場合、異常を検知・対処を早めに行うことができる

IT業界だったら…:

ターゲットのインシデントを早急に探知し、アラートを上げます。

それによりASAPでのリアクションが可能となります。

ぶたちゅう
ぶたちゅう

いらっとするわ!!

そうなんです。ヤバイですよね。笑
でもIT業界内では普通にそんな言葉で会話しているんです。

対して畜産業界はホームページの記載ですら丁寧にわかりやすく記載されているので、
対面で話せばさらに丁寧に説明してくれる事と思います。

従って、知識ゼロの状態からでも始められますし、
正直に「全然わからないんだけど…」と相談すれば、運用後も必要に応じてしっかりとサポートをしてくれます。

まとめ

如何でしたでしょうか?

今回はこの内容を纏めてみました。

・養豚農家が取り入れるべきIoT技術3選:

   「温度/湿度」「餌/水」「体重管理」という経営の主軸となる3つを見える化する技術

 

・ITとIoTとDXの違いを3行ずつで説明:

   IT→通信の方法。紙をFAXからメールでデータ送付になること

   IoT→インターネットに物がつながる事。温度センサーがインターネット上で見れる事

   DX→通信技術で商売のやり方が変わる事。小規模店でも直売が可能になる事

 

・Iot技術導入を進めることのメリット3つ:

   時間効率の向上、見える化、データ分析の容易化

 

・知識がなくても大丈夫な理由:

   養豚家が詳しくないことはサービス提供会社も知っているので、

   丁寧な説明とわかりやすいサービスを提供してくれる。

一番伝えたい事なので重ねて言いますが、
IT/IoT技術は仕事を奪う敵ではなく、無駄な時間を奪ってくれる味方です!

新しい技術にアンテナを立てて、
楽に、効率的に、豚が少しでも快適に過ごせる環境を作っていきましょう。

最後まで読んでいただきありがとう御座いました!

それでは、また!

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